小浜町家ステイ「丹後街道つだ主屋」| 福井に泊まるならココ!町家の魅力を徹底レビュー

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北陸新幹線の延伸によってアクセスが良くなり、観光地として脚光を浴びている福井県

中でも若狭小浜は小京都とも呼ばれ、古民家や町家などが建ち並ぶ歴史ある街並みが魅力的な場所です。また若狭小浜は日本海に面した港町ということで新鮮な海産物が名物なので、宿泊してゆっくり地元の名物に舌鼓を打ちたいところです。

そんな若狭小浜に泊まるなら!是非利用していただきたいのが今回紹介する「小浜町家ステイ」

「小浜町家ステイ」で宿泊できる町家の中でも、広々した造りが特徴の「丹後街道つだ主屋」に実際に宿泊した際の様子を紹介します。町家暮らしの魅力をお伝えするとともに、部屋の様子やアメニティ、「小浜町家ステイ」を利用する際の流れや注意点について徹底レポートしていきます!

小浜町家ステイとは?

若狭小浜は昔から京都に海産物を届けるための「鯖街道」の起点として栄え、京文化の影響が色濃く残る古民家や町家が今でも残っています。そんな当時から残る町家をリノベーションし宿泊施設としたのが「小浜町家ステイ」です。

「小浜町家ステイ」で宿泊できる町家は、いずれも過去に住居や店舗として実際に利用されていた建物であり、宿泊しながら小浜の文化や暮らしを体験することができます。またすべての町家が一棟貸しのため、他の宿泊客に気を遣わずに誰でも町家暮らしを満喫することができます。いずれの町家も小浜市中心部に位置しているため観光ついでに気軽に利用できるのも嬉しいポイントです。

丹後街道つだ主屋 宿泊レポート

ここからは実際に「小浜町家ステイ」を利用する際の流れと、「丹後街道つだ主屋」に宿泊した際のレポートを写真とともにお届けします!実際に泊まってみて分かった町家暮らしの魅力や、町家での過ごし方について紹介していきたいと思います。

「小浜町並み保存資料館」でチェックイン

まずは通常のホテル同様にチェックイン手続きをするのですが、チェックインは「小浜町並み保存資料館」という場所で行います。宿泊する町家とチェックイン場所が異なりますので、ナビの行き先には注意が必要です。「小浜町並み保存資料館」もまた当時から残る町家であり、小浜町家ステイのフロントも兼ねています。
(※2023年2月当時の情報です。2023年4月以降宿泊の場合は「道の駅若狭おばま」がチェックイン場所になるとのことでした。)

チェックイン時には下記のようなことを教えてくれます。
・町家利用時のルール
・町家への行き方
・駐車場の場所
・玄関の電子キー解除方法
・夕食と朝食の場所と時間

チェックインは15:00~19:00となっており、19:00以降は延滞金が発生します。なお20:00までしか延長できないようなので、到着時間には余裕をもって向かうようにしましょう。
宿泊費の支払いは事前清算となっており、チェックイン後は各自で宿泊先の町家まで向かい、チェックアウト時はフロントには寄らずにそのまま帰ることができるというシステムになっています。
チェックインが完了したらさっそく宿泊先の町家「丹後街道つだ主屋」に向かいます。
「小浜町並み保存資料館」から「丹後街道つだ主屋」までは車で2分ほどの距離です。

「丹後街道つだ主屋」に宿泊する場合、駐車場はこちらの月極駐車場の一角を利用することになります。棟名の書かれたブロックが置いてあるスペースがあるので、そちらに停めることができます。(駐車スペースは各棟1台のみのようです。複数台になる場合は事前に小浜町家ステイに相談が必要です。)

また小浜は昔からの街並みが残っていることもあって道が全体的に狭いため、大きめの車で訪れる際は運転に注意が必要です。

町家外観と若狭小浜の町並み

今回宿泊した「丹後街道つだ主屋」は、大正3年建築の和菓子屋をリノベーションした趣のある町家です。駐車場からは徒歩で1分もかからない距離なので、キャリーケースや重い荷物を持っていてもそれほど苦にはならなさそうです。

町家には玄関に「丹後街道つだ」と書かれた暖簾がかかっているのですぐ見つけることができました。玄関を入って右側が「丹後街道つだ主屋」、奥に行くと「丹後街道つだ蔵」と二棟が併設された作りになっています。

「丹後街道つだ主屋」があるのは小浜の中でも歴史のある「小浜西組」と呼ばれる地区です。「小浜西組」地区には伝統的な町家が当時のまま残っており、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。

小浜はまだ観光地としてはメジャーではないせいか人も多くなく、雪がしんしんと降る静けさをまとった街並みがとても素敵です。町家に荷物を置いたら、是非小浜の街並みをゆっくり散策してみることをオススメします。

古民家風のおしゃれなリビング

ここからは町家の内観を紹介していきます。玄関には電子キーがついており、チェックイン時に教えてもらった4桁の暗証番号を入力して解錠します。

中に入ってまず目に飛び込んでくるのは、広々とした古民家風のリビングダイニングです。1階はリビングとダイニングが併設されたゆったりとした作りで、箪笥などの家具は当時の調度品がそのまま使われており、昔の面影を感じることができます。一方でリノベーションにより古さを感じさせないモダンな造りに生まれ変わっているため、古民家風の雰囲気が好きな方にはたまらないかもしれません。
またキッチンには食器類、冷蔵庫、オーブンレンジなども備え付けられているため、地元の食材を買ってきて家族や友人でホームパーティをするのも楽しそうですね。

2階へはレトロな階段箪笥で

キッチン横にはレトロな階段箪笥があり、2階へはこちらの階段箪笥を登っていきます。現在ではなかなか見ることができない貴重な調度品です。この階段箪笥も当時から使われていたもののようでだいぶ年季が入っているのが分かります。

階段は結構急で靴下を履いていると滑りやすいため、手すりを使って慎重に登っていきましょう。大きな荷物やスーツケース等は1階に置いておくことをオススメします。

広々とした畳のベッドルーム

続いて紹介するのは、階段箪笥を上がった先にある2階のベッドルームです。

2階は8畳の和室が3部屋連結されたような造りになっており、広々した空間でゆったりと過ごすことができます。「丹後街道つだ主屋」は1階2階ともに広々とした造りになっているので、大人数での宿泊にももってこいですね。

2階の部屋にはテレビやエアコンを始め、ハンガーラック、トイレ、洗面台なども備え付けられており一般的なホテルの設備は一通りそろっていると思って問題ありません。

ベッドは2台あり、3名以上で宿泊する場合はには敷布団を用意してくれます。

町家は断熱性があまりないイメージがあるかもしれませんが、リノベーションされているお陰か、エアコンをつけていれば快適に過ごすことができました。「丹後街道つだ主屋」を利用したのは2023年2月の寒い時期でしたが、普通のホテルに宿泊するのと同じ服装で十分でした。

清潔感抜群のバスルーム

続いて紹介するのは、1階にあるバスルームです。
バスルームは中庭に面した渡り廊下を通って行くので真冬はさすがに寒いのですが、電気ストーブが備え付けられているのでお風呂上りも安心です。洗面所にはドライヤー、ハンドソープ、化粧水、歯ブラシなどこちらも一般的なホテルと同じようなアメニティが揃っています。

バスルームはとても清潔感があり、足を伸ばせる広めの湯舟が嬉しいです。シャンプー、トリートメント、ボディソープも揃っています。

キッチン周りとアメニティを紹介

最後にキッチン周りを紹介します。
「小浜町家ステイ」の町家にはいずれもキッチンが備え付けられており、食材を持ち込んで料理をすることができるのが特徴です。ホテル等では体験できない旅行先でのホームパーティを楽しんでみるのはいかがでしょうか?

「丹後街道つだ主屋」のキッチンは特に広めに作られており、3口のIHコンロ、シンクがあり2~3人並んでわいわいと料理をすることができます。

コンロ下の収納には食器類や調理器具が一通り揃っています。写真に写っているものの他にも鍋、フライパン、ザル、ボウルなども揃っているため様々な料理を作ることができそうです。

「丹後街道つだ主屋」の備品やアメニティについて紹介します。

◆バスルーム
シャンプー/コンディショナー/ボディソープ/バスタオル/ハンドタオル/浴衣/ドライヤー/洗顔料/化粧水/乳液/ハンドソープ/コップ/歯ブラシ

◆キッチン
冷蔵冷凍庫/オーブンレンジ/ケトル/鍋/まな板/包丁/トング/キッチンバサミ/キッチンペーパーなど料理道具一式/コップ/皿/箸など一式/食器洗剤

◆寝室
テレビ/エアコン/ハンガーラック

泊まって分かった!丹後街道つだ主屋の魅力とは?

今回「丹後街道つだ主屋」に泊まってみて分かった、「小浜町家ステイ」の魅力についてまとめます。

一棟貸しなので他の宿泊客に気を使わずに町家暮らしを満喫できる
最大の魅力は町家一棟貸しなところ。ホテルに宿泊するのと同等の料金で町家一棟丸ごと借りることができます。一棟貸しなので他の宿泊客を気にせず町家暮らしを満喫でき小さなお子様がいる場合も安心です。

町家の雰囲気は残しつつ内装はおしゃれにリノベーションされている
基本的な町家の造りは残しつつモダンな印象にリノベーションされた室内がとても素敵です。階段箪笥など当時の調度品も活かされた造りで、当時の町家暮らしを想像しながら宿泊することができます。

広々としたリビングやベッドルームで大人数でも安心
町家自体がかなりゆったりとした造りになっており、大人数で宿泊しても狭い思いをすることはありません。町家によって最大収容人数が変わるようなので、宿泊人数に合わせて利用する町家を選んでみるのも良いかもしれません。

キッチンがあるのでプチホームパーティを楽しめる
料理道具や食器類が揃っているので、食材を持ち込めば料理とホームパーティを楽しむことができます。小浜の漁港や地元のスーパーで食材を購入して、友達や家族と料理を楽しんでみてはいかがでしょうか?

最後に

いかがだったでしょうか?
今回は「丹後街道つだ主屋」をメインに「小浜町家ステイ」の魅力を紹介しました。これから盛り上がってくるであろう北陸観光の拠点としても最適な若狭小浜で、町家に宿泊するという貴重な経験を是非小浜で味わってみてはいかがでしょうか!

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