福井県「雄島」をタブーとされている反時計回りで一周しても平気?実体験と後日談

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福井県の越前海岸にある雄島は、安易に訪れてはいけない最恐心霊スポットとして知られています。

雄島では絶対にやってはいけないNG行為がいくつかあるのですが、その中でも反時計回りに一周すると呪われるという噂があります。

そんな恐ろしい噂があるにも関わらず、事前に調べていかず反時計回りに回ってしまう人も少なくありません。実は私もその中の1人・・。

雄島を反時計回りした際に心霊現象に遭遇したのか、訪問から約1年経過し変なことは起こっていないか私の体験談と後日談を振り返り、雄島を反時計回りに回っても大丈夫なのか考察したいと思います!

福井最恐心霊スポットの雄島ってどんな場所?

雄島と島へと伸びる赤い雄島橋

雄島は福井県の越前海岸沿いに浮かぶ無人島です。約1300万年前に噴出したマグマによって形成された雄島は、島全体が流紋岩で形成されています。

雄島を形成する貴重な自然
雄島には本土には無い貴重な自然環境が広がっており、マグマが冷え固まるときにできる模様が作り出す柱状節理や板状節理といった大自然の造形美を間近で観察することができるのが特徴です。長い年月を経て作られた越前海岸一帯の景観は、国の名勝天然記念物にも指定されています。

雄島全体が神の島とされ木の伐採などが禁止されてきたため、島内には手付かずの自然が今でも残っています。雄島の総面積は東京ドーム2個分ほどであり、島内には約2kmの遊歩道が整備され30〜40分ほどで一周することができます。

雄島の恐ろしい噂
雄島は恐ろしい心霊の噂が絶えず、安易に立ち入ってはいけない島とされています。
雄島の近くには自殺の名所として知られる東尋坊がありますが、東尋坊からの急流が雄島まで流れてきており雄島の海底には遺骨が大量に引っかかっているのだとか。そんな方々の無念の想いがここ雄島にたどり着き、様々な心霊現象を引き起こしていると言われています。

誰もいないはずなのに声が聞こえる、海から手が伸びてきて足を引っ張ろうとする、灯台付近で女性の霊が出るなど、行くのをためらってしまうような恐ろしい噂がささやかれています。

雄島で絶対にやってはいけないNG行為

雄島橋の下では荒波が渦巻いている

自殺の名所 東尋坊にほど近い雄島。それだけで陰鬱な印象を受けるこの雄島では、絶対にやってはいけない禁止事項がいくつか存在します。それは神の島である所以だからなのか、それとも本当に霊的なものが集まる場所だからなのでしょうか?(信じるかどうかはあなた次第・・。)

反時計回りに回る

雄島には島を一周できる遊歩道が整備されていますが、回り方にルールが存在します。
それは「時計回り」のみが認められた島の回り方であるということです。半時計周りに回ることは神の島のルールに背くことであり非礼行為とされています。反時計回りに回ると、自殺者の霊が取り憑くとか事故に遭いやすくなるとか数年以内に不幸が訪れるなど様々な噂がささやかれています。

島に上陸してから一周せずに帰る

続いては一度雄島に足を踏み入れたら必ず一周回らないといけないというルールです。
途中で引き返した際に訪れる不幸は、先ほどの反時計回りした際のと同じ内容です。島全体が神の島ということで気軽に足を踏み入れることはNGとされているようです。

雄島橋で引き返す、振り返る

最後は雄島と本土を結ぶ雄島橋で引き返すこと。東尋坊で自殺をした方々の遺骨は海流によって雄島方面に流され、雄島橋の橋げたにひっかかります。雄島橋はそんな方々の無念の想いが集まる場所であり、雄島橋で引き返したり振り返ることはそれらを連れて帰ることになってしまいます。

雄島を反時計周りに一周しても平気なのか?

そんな恐ろしい雄島をタブーとされている反時計回りで一周してしまった時の様子をお届けします!

雄島には島を一周する遊歩道が整備されているのですが、当時の私は何も考えずに反時計回りに一周してしまいました・・神の島と崇められる一方で福井最恐の心霊スポットとして様々な噂が飛び交う雄島は、はたしてどんな場所なのでしょうか?心霊現象は起こるのでしょうか?

雄島橋

赤い橋としては日本最大級

雄島に上陸するには、まずこちらの雄島橋を通る必要があります。雄島橋の全長は224m。これほど長い赤い橋は日本全国を探しても珍しいのではないでしょうか?

雄島橋の下では、日本海の荒波が激しいうねりを見せています。雄島橋では引き返したり振り返ったりすることで自殺者の霊を連れて帰ってしまうという噂があります。

しかし実際には周りは橋の中間地点で引き返す人、振り返って記念撮影をする人、皆思い思いに雄島橋を楽しんでいます。やはり噂は所詮噂ということでしょうか?雄島橋では全く怖い雰囲気などはありませんでした。

雄島へは鳥居を潜って入島

橋を渡りきると大湊神社の鳥居が見えてきます。その奥には茂みがぽっかりと口を開け参拝者を待ち受けているように見えます。人の世界から神の領域に足を踏み入れたような、そんな感覚を覚えます。

柱状節理

大迫力の柱状節理

橋を渡り終えたところで、左手に見えてくるのがこの大迫力の柱状節理です。

柱状節理とは岩石が柱状に割れてできたものであり、1本1本は五角形または六角形の形をしています。マグマが冷えて固まる際に縮むことで生じる形であり、柱状節理は地面に対して垂直に形成されるのが特徴です。雄島や東尋坊を含め、越前海岸では至るところでこの柱状節理の地形を見ることができます。

階段を登った先で道が分岐

鳥居をくぐって奥に進んでいきます。右手の建物では大湊神社の御守りやおみくじが販売されています(無人)。左手にはおみくじを結ぶ場所が設けられています。

この奥の階段を上り切った先で道が分岐します。左手に進めば時計回りルート、右手に進めば反時計回りルートです。案内板など無いので、私はここで間違えて右手に進んでしまいました・・。

雄島灯台

海岸に降りることもできますがちょっと危なそう

分岐を右手に曲がると雄島の原生林をへて、島の東側の海岸に抜けることになります。

海を右手に見ながら遊歩道を進んでいきます。足元注意の看板が見えますが、遊歩道に沿って歩いていく分には特に危ない場所はありませんでした。

島の中心にある雄島灯台

そのまま遊歩道を進んでいくと左手に雄島灯台が見えてきます。大湊神社とともに海上の安全を守ってくれている灯台です。

雄島灯台付近は物寂しい雰囲気が漂っており、背後のヤブニッケイの森も重なり少し不気味な雰囲気です。しかし観光客は以外に多く、怖い思いをすることはありませんでした。

また雄島灯台を過ぎて海沿いに散策をつづけていたところ、なんと野生のイルカの群れを発見!イルカは数頭の群れでジャンプをしながら泳いでいました。なかなか野生のイルカを見る機会はないので雄島を訪れたらイルカウォッチングをしてみてはいかがでしょうか?

板状節理

南西部に広がる板状節理の海岸

海を右手に進んでいくと島の南西部の海に到達します。島の南西部で見ることができるのが板状節理の地形です。ここでは遊歩道を少し外れて、海岸まで降りていくことができます。

板状節理も、マグマが冷えて固まる際にマグマが縮むことによって割れ目が発生してできる模様のことです。柱状節理が柱のように地面と垂直に形成されるのに比べて、板状節理は地面と平行に板状に形成されるのが特徴です。

斜めに突き出る溶岩石

地面から斜めに突き出しているかのような板状節理。ここでは自由に散策できますので、板状節理の上で記念撮影なんて他では体験できないことをしてみてはいかがでしょうか?

間近で板状節理を観察できる

あたり一面板状節理です。雄島がマグマが固まってできた島であるということを最も実感できる場所です。この場所まで降りてくる観光客は少ないのか、独りぼっちでさすがに心細いなと感じました。

ヤブニッケイの森が少し不気味

板状節理を堪能したあとは再び遊歩道に戻ります。ヤブニッケイの森が何度見ても不気味です。

大湊神社

歴史のある大湊神社

板状節理の海岸から少し行くと大湊神社に到着します。賽銭箱などは特にない素朴な神社です。

近くにあった看板によると、中には伊邪奈岐命(いざなきのみこと)のけやき一木彫の座像が安置されており、建物とともに県指定の重要文化財となっているようです。

そしてこちらの大湊神社、実は様々な歴史上の人物と所縁の深い神社でもあるのです。源義経が奥州平泉に落ちのびる際にこの地に宿泊し家臣の兜を奉納し武運と海上安全を祈願したり、朝倉義景が一族の祈願所に定めたり、朝倉氏が織田信長に滅ぼされたことで織田信長により焼き討ちにあったりと、日本の歴史上では欠かせない神社となっています。

大湊神社から東尋坊を望む

大湊神社の向かいには鳥居が立っており、正面から見ると東尋坊を遠くに望むことができます。こちらの鳥居と東尋坊が真正面に向かい合っているのは、単なる偶然ではないでしょう。

時計回りなら最初に訪れる神社への参道

石段を下って島の入口の分岐まで戻ります。道は整備されていますが、ヤブニッケイの木が空を覆い、鬱蒼とした雰囲気を醸し出しています。

ヤブニッケイの木はくねくねとした枝が特徴ですが、何か不思議な力が働いているのではないかと思ってしまうようなくねくね具合です。雄島という土地柄もあって、なんだか不気味なような不思議なような雰囲気です。

確かに今思えばまず神社に参拝してから島を一周するという左回りルートが正規とされているのもごもっともかと感じます。

雄島での心霊現象の有無と後日談

今回は反時計回りに雄島を一周してしまいましたが、観光客の方も多く恐ろしい雰囲気を感じたり不思議な体験をすることはありませんでした。ヤブニッケイの森は不気味で、板状節理の海岸は独りぼっちで少し心細い体験をしましたが、怖いというほどではなく1人でも問題なく観光することができました!

そして雄島を反時計回りに一周してしまってから約半年、私の身の回りで特に変わったことは起こっていません!

わざと島のルールに反して反時計回りをしたり、島で礼儀を欠くようなことをしない限りは、不幸が訪れるようなことはないということかと思います。

結論:礼儀正しく回れば反時計回りでもOK!

いかがだったでしょうか?

雄島は神の島と呼ばれるだけあって、神聖な雰囲気に包まれたパワースポットな島でした。最恐心霊スポットとしても有名な雄島ですが、思っていたより不気味な雰囲気などはなく「絶対にやってはいけないこと」もそこまで気にする必要もなさそうということが分かりました。

どちら回りで回ろうとも、礼儀正しく観光すれば罰が当たることはないということだと思います。
(もちろん事前に知っていれば正規ルートの時計回りで回ることをオススメします!)

雄島は東尋坊にほど近いにも関わらず観光客の少ない穴場スポットです。ぜひ東尋坊に観光した際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

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