ポンペイ遺跡の観光はツアーがおすすめ!ツアーを選ぶ際のポイントを解説

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ポンペイは約2000年前の古代ローマ時代、火山の大噴火によって一晩で消滅した街として知られています。18世紀に発見されるまで地面の下に埋まっていたポンペイの街ですが、現在は観光地として一般開放されています。

そんなポンペイ遺跡を効率良く観光するにはツアーが断然おすすめです。

今回は数あるポンペイ観光ツアーの中で最適なツアーを選ぶためのポイントを解説するとともに、筆者が現地ツアーに参加した際の観光ルートを紹介します!

ポンペイ遺跡とは?

〈ポンペイ遺跡の特徴〉
ポンペイ遺跡はイタリア南部の港町”ナポリ”近郊にある古代ローマ時代の遺跡です。観光都市ナポリからのアクセスが良く背後にはヴェスヴォオ火山を望む風光明媚な場所にあります。

ポンペイ遺跡はまだ発掘途中でありながらも発掘済みの面積は44ヘクタール(東京ドーム約10個分)ととても広大な遺跡となっています。保存状態が非常に良く当時の街並みや人々の生活を垣間見ることができるとして、ユネスコ世界遺産にも認定されています。

〈ポンペイ遺跡の歴史〉
ポンペイの街が築かれ始めたのは紀元前7世紀頃。紀元前89年にローマの支配下となってからは商業都市として栄え、最盛期には約2万人もの市民が暮らしていました。

しかし79年8月24日突如ヴェスヴォオ火山が大噴火し、ポンペイの街は大量に降り注いだ火山灰の下に消えることになりました。噴火の数日後には火砕流が発生しポンペイの街は完全に埋れてその後復興されることはありませんでしたが、おかげで今日まで非常に良い状態で遺跡が残ることとなりました。

ポンペイ観光にツアーがおすすめな理由

ポンペイ遺跡を観光する際にはツアーを利用するのが断然おすすめです。

ポンペイ遺跡の観光に1日取れるのであれば個人で観光しても問題ありませんが、せっかくのイタリア旅行!いろいろな場所に行きたいですよね?44ヘクタールもある広大なポンペイ遺跡を半日以内で効率よく回りたい人にはツアーがおすすめです!

ツアーをおすすめしたい3つの理由
1、ポンペイ遺跡の目の前まで行くことができる
2、観光の要所を効率よく回れる
3、ネットに乗っていない事まで解説してくれる

1、ポンペイ遺跡の目の前まで行くことができる

ポンペイへはナポリ等の都市から鉄道で行くことができますが、ポンペイ周辺には似たような名前の駅が多かったり数種類の鉄道が走っていたりでまずアクセスを調べる段階で躓く人が多いです。
ツアーを利用すればバスに乗っているだけでポンペイ遺跡の入口まで連れて行ってくれます。帰りについても集合場所まで連れて帰ってくれるので、異国の土地で道に迷う心配がなくなります。

2、観光の要所を効率よく回れる

広大なポンペイ遺跡を迷う事なく効率よく回れるのがツアーを利用する最大のポイントです。遺跡内には案内板も少なくあったとしても英語やイタリア語のため、ポンペイ初心者が迷うことなく必見スポットをすべて回るのは至難の業。
ツアーに参加していれば回り方を間違えて有名スポットを見逃すといった心配がありません。

3、ネットに乗っていない事まで解説してくれる

ガイドさんはポンペイ遺跡のプロ。ネット等の見どころ紹介では知ることのできない豆知識やニッチな事まで教えてくれます。要所ごとに立ち止まって解説をしてくれるため最初から最後まで楽しむことができます。

ツアーを選ぶ際のポイント

ポンペイ観光のツアーは、オプショナルツアー(現地ツアー)で提供されていることが多いです。オプショナルツアーは飛行機やホテルが含まれるメインツアーとは別に予約するもので、メインツアーに設けられている自由行動の日に参加する追加のツアーになります。

ポンペイ観光のオプショナルツアーといってもその内容は様々です。
本項目ではオプショナルツアーを選ぶ際に確認すべきポイントについて紹介します!

ポイント①ガイドの言語

日本の旅行代理店で販売されているオプショナルツアーは、日本語か英語のものが大半です。特にこだわりがなければ日本語のものを選ぶと良いです。(筆者が参加したツアーのガイドさんはイタリア人でしたが日本語ペラペラでした。)

ポイント②所要時間とコース

ポンペイ遺跡のみの観光ツアーもあれば周辺の考古博物館などに立ち寄るツアーもあります。考古博物館などに立ち寄るコースは1日観光となるケース多いので、所要時間とコースが目的にあっているかを確認しておきましょう。

ポイント③秘儀荘の観光有無

ポンペイ遺跡の必見スポットとして知られている秘儀荘ですが、遺跡の外れに位置しているため秘儀荘に立ち寄らないツアーもあるようです。秘儀荘の観光が含まれているコースには「秘儀荘観光あり」といった文言が含まれていたりするので、不明な場合は旅行代理店に確認するようにしましょう。

ポイント④出発地

半日プランの場合は間違いなくナポリ出発です。1日プランにはローマ発のプランもありますので宿泊する都市出発のツアーであることを確実に確認しましょう。

また集合場所がどこかも重要です。ほとんどのツアーは参加者が全員集合してからバスに乗り込み現地に向かうといった形であり、集合場所は観光スポットの広場や港、駅前といった場所が多いです。宿泊予定のホテルからのアクセス方法についても確認しておきましょう。

ポイント⑤昼食の有無

1日プランはもちろんですが半日プランでも昼食がついている場合が大半です。昼食がついているか、また苦手な食べ物がある人は何が食べられるかについて事前にチェックしておくと安心です。選べるご当地ランチのプランを用意している旅行会社もあるようです。

ポンペイ観光ツアーの申し込み方法

ポンペイ観光のオプショナルツアーの申し込みには旅行代理店を利用します。日本で一般的に知られている旅行代理店で予約ができるため特に難しいことはありません!

代表的なところでは、JTB、HIS、トラベルコ、阪急交通社、VELTRAといった旅行代理店のホームページや店頭で申し込むことができます。

※現在はコロナ影響で海外ツアーが激減しています。トラベルコとVELTRAではポンペイ観光のオプショナルツアーが見つかりましたので参考にしてください。

トラベルコ

VELTRA

ツアーで行く!ポンペイ遺跡旅行記

ここからは筆者が現地ツアーを利用してポンペイを観光した際に回ったスポットについて、ガイドさんから教えてもらった豆知識を交えながら紹介していきます!ツアー参加を検討している方は、見てみたいポイントが含まれているか参考にしていただければ幸いです。

1、大体育場

遺跡の入口から最も近い場所にありツアーで最初に訪れることになるのがこの大体育場です。ポンペイ市民の運動場として利用されていた場所で、中央の芝生広場を囲うように円柱状の柱が並んでいます。当時は芝生広場で様々な運動競技が催されており、芝生広場を囲う回廊では競技を見に人々が集まったのだそうです。

2、円形劇場

大体育場のすぐ横に建設されたのがこちらの円形劇場。円形劇場としてはローマのコロッセオが有名ですがポンペイにあるのは現存最古の円形劇場とされています。

円形劇場では日々演劇などが催されポンペイ市民の娯楽となっていました。円形劇場では自由にアリーナや観客席を歩いて回ることができるので、ツアーでも5分ほど自由行動の時間があり写真撮影などを楽しむことができました。

3、娼館

娼館はポンペイ遺跡の隠れた人気スポットです。当時は性におおらかな時代でありポンペイ市内だけで20~30件の娼館が確認されています。

部屋の入口にはサービス内容を表したフレスコ画が描かれていますが、保存状態が良く当時の色彩を確認することができます。また2階の部屋には窓があり、窓から娼婦が顔を出して客を呼び込むなんて光景も見られたのだそうです。

娼館は2階建てで各階に5部屋ずつ個室があり、各部屋には石造りのベッドが配置されています。当時の人々は身長が低く小柄であったためベッドはかなり小さいような印象を受けます。

4、ベーカリー

当時のポンペイ市民の主食はパンでした。そのためポンペイの遺跡内ではベーカリーだったと思われる場所が何か所も見つかっています。

当時の姿を留める石臼とレンガ造りの焼窯は必見です。2000年前にすでに現代に通じるパン作りが始まっていただけでなく、人々はパン屋に行ってパンを買うという現代と変わらない暮らしをしていたと思うと驚きです。この場所からは噴火によって炭化したパンが発見されており考古博物館にて見ることができます。

5、フォロ(公共広場)

フォロは市民の集まる公共広場のことを指しポンペイの中でも最もにぎわいを見せる中心地でした。東にはマーケット、南にはバジリカ(裁判所として使われていた)が併設されており、暮らしの中心だったことが分かります。

またフォロはジュピター神殿(写真左端)とヴェスヴォオ火山を一緒に望むことができる絶景スポットですので写真撮影を忘れないように。

6、フォロ浴場

フォロ浴場はいわゆる公衆浴場です。当時のローマ近郊では入浴文化が盛んで”テルマエ”と呼ばれる公衆浴場が都市に1つは存在していました。

ポンペイのフォロ浴場には男女別の大浴場のほかに脱衣所、サウナ、水風呂などの設備が揃っており、現代の公衆浴場と大差のない造りです。

サウナで火照った身体を癒すのは大理石でできた噴水の出る水盤。水盤の淵には当時フォロ浴場の建設に貢献したとされている人物の名が刻まれています。

7、悲劇詩人の家

悲劇詩人の家は犬の床絵で有名なスポットです。ポンペイ遺跡内では他にも犬のタイル絵を見ることができますが悲劇詩人の家の玄関のタイル絵が最も保存状態がよく綺麗に残っています。

漫画「ジョジョの奇妙な冒険」にも登場したこともあり、ポンペイの中でも屈指の人気スポットになっています。

8、避難者の菜園

避難者の菜園は噴火に巻き込まれ亡くなったとある家族の様子を知ることができる、ポンペイで最もショッキングなスポットです。

火山ガスや熱風を吸い込んで倒れ込んだ人々に火山灰が降り積もり、身体が朽ちたあとに空洞だけが残りました。ポンペイ発掘当初、不自然な空洞が散見されることから石膏を流し込んだところ人型が現れたのだそうで、避難者の菜園では逃げ遅れた13人の家族の石膏が展示されています。

9、秘儀荘

ツアーの最後に訪れたのは秘儀荘。秘儀荘はポンペイ遺跡の西の外れにある住居だった建物です。

名前の由来は”ディオニュソスの秘儀”を描いた壁画が発見されたため。壁画の保存状態は非常に良く”ポンペイ・レッド”とも呼ばれる赤い顔料が特徴的です。2000年前の姿を留めるとても美しい壁画ですので、ぜひ秘儀荘の見学が含まれたツアーを予約することをおすすめします。

10、その他の必見スポット

<水道管>
建物の脇には当時のまま水道管が残っています。ポンペイでは水道設備がかなり発展しており、現代の日本と変わらないレベルで水が使用できていたのではないかと言われています。

遺跡内の至る所で蛇口のついた公共の水飲み場を見ることができます。

<バー>
ポンペイではバーだったとされる場所が何十箇所も見つかっています。当時からポンペイはぶどうの産地でありワイン造りが盛んでした。凹んだ部分にはフルーツやナッツ類、スープなどが壺に入っておかれワインとともに楽しまれていたようです。

<マーケット>
フォロ(公共広場)の東に隣接するマーケットでは食用品や生活用品が売り買いされていました。この場所では大量のワイン壺や食器が出土しており実物を見ることもできます。

<墓地>
エルコラーノ門からポンペイ市街を出て秘儀荘に向かう途中にあるのが墓地群です。通りを見下ろす場所に建つお墓は立派で、富裕層の人々のお墓であったと推測できます。

以上、筆者が現地ツアーに参加した際に回ったスポットの紹介でした!

最後に

今回はナポリからポンペイ半日観光ツアーに参加し、ポンペイ遺跡の必見スポットを効率良く回ることができました!ガイドさんの解説も面白くポンペイを初めて訪れる人は特にツアーを利用することをオススメしたいと感じました。

ツアーに参加する際は、
・ガイドの言語
・所要時間とコース
・秘儀荘観光の有無
・出発地
・昼食の有無
といったポイントを中心にツアーを選び、皆さんに合ったポンペイ旅行を楽しんでください♪

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